可憐な鈴蘭～初心者向けの切り花ガイド～

 春の訪れを告げる可憐な花、スズラン

スズランは、ユリ科に属する多年草の植物で、5月の誕生花です。花の形状は、名前の通り鈴のような形で、花びらが6枚あります。花の色は白やピンク系がほとんどです。

スズランの特徴

スズランは、ヨーロッパからアジアまで広い範囲で見られます。草丈は5～10センチほどと低く、1センチほどの鈴のような花が並んで咲き、清楚な雰囲気が人気です。

スズランの花言葉

スズランの花言葉は「純粋」「純潔」「謙虚」です。ヨーロッパ地方では聖母マリアのベールに類似していることから、「純粋」や「純潔」につながっていると言われています。また「謙虚」には、大きな葉に隠れてしまうほど小さい花の特徴から、つつしみ深さを感じるためにつけられたとされています。

スズランの危険性

スズランは、清楚な白い花姿と芳醇な香りに魅了される人が多い、春の訪れを告げる人気の花です。しかし、その可憐な見た目とは裏腹に、全草に毒性を持つ危険な植物でもあります。

スズランに含まれる毒

スズランには、コンバラトキシンやコンバロシドなどの有毒物質が含まれています。これらの毒物は、特に根や花に多く含まれており、摂取すると以下のような症状を引き起こします。

• 嘔吐
• 頭痛
• めまい
• 下痢
• 血圧低下
• 心臓麻痺

中毒症状は、摂取後1時間以内に発症し、最悪の場合は死に至ることもあります。

特に注意が必要な方

子供: 子供は大人よりも体が小さく、少量の毒でも重症化する可能性があります。

ペット: 犬や猫などのペットも、スズランを摂取することで中毒を起こす可能性があります。

スズランを楽しむ際の注意点

スズランを自宅で飾る場合は、以下の点に注意しましょう。

• 子供やペットの手の届かない場所に置く
• 花瓶の水は毎日替える
• 花が終わった後は、花や実をすぐに処分する
• 誤ってスズランを口に入れた場合は、すぐに医師に相談する

美しい花を楽しむためには、その花の特性を知ることが大切です。 スズランは可憐な見た目とは裏腹に毒性を持つ危険な植物であることを忘れずに、安全に楽しんでください。

スズランの基礎情報

植物名: スズラン

学名: Convallaria majalis var. manshurica

英名:Lily of the Valley

和名: 鈴蘭（スズラン）

科名: スズラン亜科 (Nolinoideae）

属名: スズラン属 (Convallaria)

原産地: ヨーロッパ、アジア

花言葉: 幸せ、希望、謙虚